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テクニカルプア

備忘録と若干の補足

松花堂弁当と妄想

浜松の友人が ThinkPad について懐古していたので、こちらも懐古してみようと思った。これに加えて最近ずっと考えていることも文章にしてみるつもり。

現在に至ってもまだ手元では X201s がメインのマシンである。X220 に移ろうかなと思うこともあったが、これはどちらかというと X220 を使いたいという気持ちではなく物欲の発散に近いものがあると自分でもわかっていたので押さえ込んでいた。
おそらく今の X201s が私の最後の ThinkPad になるような気がしている。X201s が修理不可能な状態まで崩壊してしまうか物欲が臨界点を超えて爆発したら MacBook Pro あたりを新品で買うのだろうなと思う。ThinkPad 生活も中古 PC 生活も終焉である。

ThinkPad を使い始めたのは X40 が最初だった。その後部品を買い集めて X41 を組み、気の迷いで X32 を買って放置し、スペック不足に悩んで X61 を買い、なんかよくわからん間に X60 やら X61s が手元に湧いてきたりした。B5 ノートしか使うつもりはないみたいな事をいいながら T61 を買ってつかってみたら便利で手放せなくなったというようなこともあった。その後 X200 を買い、ThinkPad の終焉を悲しんで X201s を買い、今に至る*1
X40 や X41 は薄くて軽くて使いやすい素敵なマシンだった。ただし性能不足は如何ともしがたく、あれこれシステムボードを買い換えたりディスクを ZIF -> IDE 化したり SSD 化したりいろいろし、バラバラに分解ということも何回もやった。このころ普段つかう OS を Windows から GNU/Linux にかえた。
X61 になってから突然筐体が分厚くなりパームレストが熱くなった。事前情報として知っていたのでうろたえはしなかったし、スペック向上のトレードオフなのだろうなと考えている。X60X61、X61s についてもシステムボード交換を含め何度もバラバラに分解し、手垢がつくほど様々なところをいじくりまわした。いちばん中身をいじくり回したマシンは X61 だと思う。
X200 や X201s にしてから横幅が広がり、画面の解像度が高くなった。横幅が広がったのは当初戸惑ったが慣れるに従い X61 の画面が狭く感じるようになったことが印象深い。 この世代になってから中身をあまりいじらなくなった。
X32 や T61 は忘れた。

いま手元に残っているのは X41、X61、X201s のみ。
中古 PC 屋やジャンク屋、ヤフオク等を漁ることもしなくなり、以前は暇さえあれば行っていた意味のない分解もしなくなった。
ThinkPad の終焉に伴い、次はなにを買おうか、次はどの部品を替えようかという気持ちもなくなった。単に老化かもしれないが。

ローカル PC のスペックは少なくとも個人用途に限ればクラウドなりなんなりでどうとでもなる昨今の事情をみるに、「いかに高性能なマシンを入手するか」ではなく「いかに使いやすい道具を仕入れるか」「いかに手に馴染む道具を手に入れるか」という方向で PC を選んだほうがいいとずっと考えている。
この「使いやすい道具」「手に馴染む道具」がいままでずっと ThinkPad だったわけだが、未来の*2 ThinkPad

という理由でどうしても使いやすい或いは手に馴染む道具であるとは思えず、他の機種へ鞍替えが必要になってしまった。
逆に言えば既に今使いやすい道具が手元にあり、それが崩壊せず完動するならばその使いやすい道具を維持管理すれば良いわけで、未来の ThinkPad に絶望するよりはいま動いている X201s をお世話するほうが有意義である。

古くて使いやすいものをずっと使い続けられる昨今の状況を嬉しく思う反面、死屍累々の未来を眺めるのがとても悲しい。

*1:以上全部中古およびジャンク品

*2:中古目線での「未来」であることに注意