注:後述するように11年前のノート PC で充分な程度の使い方しかしない人間からみた「メインマシン」の記録です。
X201s が 2100 エラーで死んだので GPD Pocket を代わりに使う必要に迫られているのだが外部モニタつないだ状態だとこいつ5分に1回は死んで使い物にならんな
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年4月20日
ひとまず動態保存してた X201s から引っこ抜いた SSD は認識したので X201s 側がイカれた訳ではない事がわかり、じゃあ Arch 入れ直すかと思ってやっていこうとしたところ、X201s とまた数年付き合うのかと考えたら急激に萎えてきてやる気なくなってきた
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年4月20日
X201s は全く壊れず、SSD のほうがこれまでに3回壊れており、激安ストレージの信頼性の無さと X201s さの頑健さがわかる
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年4月20日
あらゆるハードウェアがぶっ壊れてパーツも調達できなくなったときが X201s に別れを告げる時だと思ってたので「萎えた」為にこうなる事を全く想定しておらずとにかく悲しい
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年4月20日
ということがあり、
GPD Pocket メインで過ごす事にして X201s 埋葬した
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年4月20日
となった。Twitter が死んだ時の為にちゃんと言葉にしておくと、
- だいぶ前 に入手し それなりに前 に手直しをし使い続けていた ThinkPad X201s が 2100 エラー*1で起動しなくなった
- 動態保存してた SSD があったのでそちらを使って再度セットアップすれば X201s は復活する
- しかし X201s をふたたび使い続ける状況が突然億劫になった
- ずいぶん前 に入手した GPD Pocket を X201s の代わりに使うことにした
- ちょっと前 に入手した MacBook Pro もあるのだがやっぱり JIS 配列のマシンは常用できずお蔵入りになっている
という次第。
いままで GPD Pocket はオモチャ扱いというか、X201s を持ち歩くのは厳しいがパソコンを使いたくなるような時の供え(例:遠出する時にカバンに忍ばせておく等)といった用途で使用しており、あまり長時間酷使するといった用途では使っていなかった。
このため
X が突然刺さって死に別の tty にも切り替えられなくなるみたいな事がしばしば起きるのは困りものだが、まあそれ以外はあんまり不満がない
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年4月23日
や前述のようなグラフィックスまわりの問題を何度も踏むということがあるという事実を今回初めて知るに至り、中々ストレスフルな時間を過ごす羽目になった。
X201s の起動ディスクが物理的に死んだりそのセットアップが億劫になるということは、GPD Pocket でも同じような状況になり得るということである。その時にまた同じ轍を踏んで更にウンザリすることにならないよう、GPD Pocket をなんとかメインマシンにでっちあげる為にやったことを記録しておく。
普段の使い方
- USB-A:トラックボール / キーボード / Web カメラ を使う為の USB ハブを繋いでいる
- USB-C:給電用の USB-A to USB-C ケーブルでほぼ常時 AC アダプタに繋いでいる
- microHDMI:microHDMI -> HDMI な変換アダプタを噛ませた上で HDMI にて このモニタ を繋いでいる
- 4K 対応のモニタではあるが使い手の目とモニタの大きさの都合で WQHD 程度に落として使っている
やったこと
セットアップ
Arch Wiki には GPD Pocket - ArchWiki という専用の項目があるが、ここで案内されている独自リポジトリは現在不要。公式リポジトリからふつうにインストールできる ALSA や Linux カーネルで十分に動作する。
音
前述の使い方においてはモニタ側のオーディオ関連を HDMI 機器として認識してしまうようだが、この場合 PulseAudio を使う場合に
- そもそも PulseAudio が起動しない
- PulseAudio が起動しても音が出ない
といった事象を踏む。これには以下で案内されている snd_hdmi_lpe_audio
を blacklist にいれる方法が効く。
具体的にはこんなかんじ:
$ ls -lah /etc/modprobe.d/blacklist-snd-hdmi-lpe-audio.conf -rw-r--r-- 1 root 29 Apr 22 01:33 /etc/modprobe.d/blacklist-snd-hdmi-lpe-audio.conf $ cat /etc/modprobe.d/blacklist-snd-hdmi-lpe-audio.conf blacklist snd_hdmi_lpe_audio
グラフィックス
Intel graphics - ArchWiki では xf86-video-intel
およびこれを使う X 向け設定は不要な 場合がある という注釈があるが、GPD Pocket においては modesetting ではなく素直に xf86-video-intel
を使ったほうが安定している感覚がある(私見であり定量的な評価ではない)。
これに加えて同じ項目の以下をやってあげれば大分安定してきた感がある:
あと一応 Backlight_and_KMS(GPD Pocket な ArchWiki 内の項目にあり)もやっておく。
解決できてない問題
いくつかある:
- 時々 GPD Pocket 本体側のモニタが突然グリッチした感じになり極彩色になる
- 放っておくとだいたい直る
- 内蔵 Wi-Fi チップ + iwd + systemd-networkd で 802.11 ac な 5GHz 帯の Wi-Fi アクセスポイントに接続できない
- iwctl で見ると SSID が見えないのでアクセスポイントを拾えていない感じがする
ところで
上記の問題以外についてはあまり GPD Pocket を使う上で困ることは無い。少なくともわたしのユースケースにおいては。
要するに X201s でやってきた程度のことは GPD Pocket でも充分やれるということだなあ
— 之貞 (@ngsksdt) 2022年4月23日
X201s で頑張ってきた結果、貧相なコンピューティングしかできなくなっていたという事実を突き付けられた気がした。